アッティス(読み)あってぃす

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッティス」の意味・わかりやすい解説

アッティス
Attis

ギリシアローマ世界で広く尊崇されたフリギアの大女神キュベレ愛人の男神。絶世美男で,キュベレに愛されたにもかかわらず,女神を裏切り,人間の王女と結婚しようとしたためキュベレの怒りを買い,結婚式の最中に出現した女神の姿を見て発狂し,松の木の下で自分の男根を切落して死んだ。このアッティスにならい,キュベレに奉仕する祭司 (→コリュバンテス ) たちは,去勢するならわしがあった。アッティスとキュベレの祭祀は,ローマの公式宗教にも取入れられ,密儀宗教として古代後期に大いに流行した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アッティス」の意味・わかりやすい解説

アッティス
あってぃす

アティス

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