アテネーウム(その他表記)Athenäum

改訂新版 世界大百科事典 「アテネーウム」の意味・わかりやすい解説

アテネーウム
Athenäum

シュレーゲル兄弟(シュレーゲルAugust Wilhelm Schlegel(1767-1845),F.シュレーゲル)によって編集・発行されたドイツ・ロマン派の文芸機関誌。全3巻6冊(1798-1800)。寄稿の大半はシュレーゲル兄弟自らの手になったが,ノバーリスシュライエルマハーの作品も掲載された。F.シュレーゲルによる《アテネーウム断章》《イデーエン断章》《ポエジーに関する対話》,ノバーリスの《夜の讃歌》は,ドイツ・ロマン主義の文芸理論・宗教観・自然哲学原点となった。さらに,F.シュレーゲルの《ウィルヘルム・マイスター論》は,現代の解釈学の視点からも,文学批評の一つの規範として高く評価される。ポエジーと哲学の統合というロマン主義文学の概念規定を提示した《アテネーウム断章》第116は特に有名である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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