アテネーウム(その他表記)Athenäum

デジタル大辞泉 「アテネーウム」の意味・読み・例文・類語

アテネーウム(〈ドイツ〉Athenaeum)

ドイツの初期ロマン派の文芸誌。1798年、シュレーゲル兄弟イエナ創刊寄稿者にノバーリスシュライエルマッハーなどがいる。1800年廃刊。

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改訂新版 世界大百科事典 「アテネーウム」の意味・わかりやすい解説

アテネーウム
Athenäum

シュレーゲル兄弟(シュレーゲルAugust Wilhelm Schlegel(1767-1845),F.シュレーゲル)によって編集・発行されたドイツ・ロマン派の文芸機関誌。全3巻6冊(1798-1800)。寄稿の大半はシュレーゲル兄弟自らの手になったが,ノバーリスシュライエルマハーの作品も掲載された。F.シュレーゲルによる《アテネーウム断章》《イデーエン断章》《ポエジーに関する対話》,ノバーリスの《夜の讃歌》は,ドイツ・ロマン主義の文芸理論・宗教観・自然哲学原点となった。さらに,F.シュレーゲルの《ウィルヘルム・マイスター論》は,現代の解釈学の視点からも,文学批評の一つの規範として高く評価される。ポエジーと哲学の統合というロマン主義文学の概念規定を提示した《アテネーウム断章》第116は特に有名である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アテネーウム」の意味・わかりやすい解説

アテネーウム
Das Athenäum

ドイツの文芸雑誌。 1798~1800年,批評家シュレーゲル兄弟が中心となり,ベルリンで発刊されたロマン派の機関誌。

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