アナグノリシス(その他表記)anagnōrisis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アナグノリシス」の意味・わかりやすい解説

アナグノリシス
anagnōrisis

アリストテレスが『詩学』 Peri poietikēsで述べたミュトス要素としてのペリペテイア peripeteia (局面急転) と並ぶ主要概念。その字義どおりの意味は「再認」に近いが,ミュトスの展開についていわれるとき,単なる無知から知への転換を意味するだけでなく,局面を劇的に転じさせる力をもつ血縁関係の決定的な認識である。それゆえアナグノリシスはペリペテイアと緊密な関係に立つものであり,オイディプス王の場合がその典型といわれている。

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