ポセイドニオス
ぽせいどにおす
Poseidonios
(前135ころ―前50ころ)
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ポセイドニオス
Poseidōnios
生没年:前135-前51
シリアのアパメイア出身のギリシア哲学者。ラテン名ポシドニウスPosidonius。パナイティオスの弟子となって,ともにストア学派を再興した。キケロの師として,ローマにストア学派の哲学を広めた最大の功績者である。若くして当時の世界をくまなく遍歴し,自然科学,地理学,天文学,数学など,あらゆる学問に通暁していた。にもかかわらず,知識や理論にふりまわされない,いわゆる〈ストイック〉な生き方の確立を説いた。
執筆者:大沼 忠弘
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ポセイドニオス
Poseidōnios
[生]前135頃.シリア,アパメア
[没]前51頃.ローマ
ストア派の有力な古代ギリシアの哲学者,自然学者,数学者,天文学者,地理学者,歴史家。アテネでパナイティオスに師事,師によって創設されたロードス島の哲学学校の教頭となり,キケロ,ホルテンシウス,ポンペイウスはここで彼に学んだらしい。前 51年ローマへ外交上の使命でおもむいた。著作は残存せず,伝えられる書名は『霊魂論』 Peri psychēs,『判断論』 Peri kritēriou,『自然学』 Physikos logos,『宇宙論』 Peri kosmou,『倫理学』 Ethikos logosなど。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のポセイドニオスの言及
【ゲルマン人】より
…言語系統としては,ケルト人やイタリキと親近関係にあるともされている。ゲルマンという呼称の由来は不詳であるが,この語が文献上最初にあらわれるのは,前80年ころ,ギリシアの歴史記述家ポセイドニオスが,前2世紀末におけるゲルマンの小部族,キンブリ族Cimbriとテウトニ族Teutoniのガリアへの侵寇を叙述した記録においてである。もっともそれ以前,前4世紀の末に,マッシリア(マルセイユ)にいたギリシア人航海者ピュテアスが,ノルウェーやユトランド半島に出向いた際の記録の一部が残っているが,そこではまだそこに住んでいた民族について,ゲルマンという呼称は使われていない。…
※「ポセイドニオス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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