アヌアク(読み)あぬあく(その他表記)Anuak

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アヌアク」の意味・わかりやすい解説

アヌアク
あぬあく
Anuak

南スーダンのナイル系の民族。同じナイル系としてはヌエルディンカシルックなどの民族がよくあげられる。人口は数万。コウリャンを中心に豆、ヒョウタンキビなどの農作物を栽培するほかに、ウシの飼育は彼らの伝統と習慣に重要な役割をもつ。結婚は一部の富有な男が複婚を行うが、単婚が普通である。シルック社会の有名な「聖なる王」の原初的なものが、アヌアクの地域集団である村においてみられる。村長は「土地の父」とよばれ、呪術(じゅじゅつ)を使って土地を肥沃(ひよく)にし、雨を降らせ、川に魚をよぶ儀礼的な力をもっている。ひとたび彼が富を失って村人への施しができなくなったり病気になると、彼の儀礼的な力は失われるため、彼の父系親族によって追放されたり、ときには殺される。こうしたことはすべて村のなかに限定されており、アヌアク全体を統治する王はいない。村どうしの争いを抑制する政治的な機能をもつ者もいない。

[松園典子]

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