山川 世界史小辞典 改訂新版 「アファナシエヴォ文化」の解説
アファナシエヴォ文化(アファナシエヴォぶんか)
Afanas'evo
前3千年紀~前2千年紀初め,南シベリアに広がった銅石器時代の文化。ミヌシンスク盆地,アファナシエヴォ山近くの古墓群から命名。北アジアで最初の金属製品である銅器(ただしナイフ,装飾品程度)がつくられた。おそらく西方からの影響で牧畜と農耕が始まったが,狩猟・採集も重要であった。直径15m以内の小さくて低い積石塚(つみいしづか)の下に,1~2基の墓穴がある。土器の主流は尖底(せんてい)から平底(ひらぞこ)に移行した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報