現代外国人名録2016 「アブドラギュル」の解説
アブドラ ギュル
Abdullah Gül
- 職業・肩書
- 政治家 元トルコ大統領
- 国籍
- トルコ
- 生年月日
- 1950年10月29日
- 出生地
- アナトリア・カイセリ
- 学歴
- イスタンブール大学経済学部〔1971年〕卒,ロンドン大学
- 学位
- 経済学博士(イスタンブール大学)〔1983年〕
- 経歴
- 旋盤工の息子として生まれる。イスタンブール大学で経済学博士号を得た後、2年間英国へ留学。大学講師を経て、1983〜91年サウジアラビアのイスラム開発銀行(IDB)に8年間勤務。’91年イスラム主義政党である福祉党からトルコ国会議員に初当選して政界入り。’93年副党首。’96年同党中心の連立内閣発足で国務相に就任し、イスラム諸国との外交に手腕を発揮。イスラム主義政党は政教分離に反するとして解散を余儀なくされた経験から、2001年8月イスラムの政治化を目指さない公正発展党(AKP)を旗揚げ、筆頭副党首。党内では穏健派とされる。2002年11月総選挙で圧勝し、首相になれないエルドアン党首に代わり、首相に就任。2003年3月エルドアンの首相就任を受け、首相を辞任し、副首相兼外相に就任。外交手腕に定評があり、トルコの悲願である欧州連合(EU)加盟交渉に筋道をつけた。2007年4月の大統領選では唯一の候補となるが、近代トルコ史上初めてのイスラム系大統領誕生に反発する軍部の圧力で立候補を取り下げる。7月総選挙でのAKP圧勝を受けて再出馬し、大統領に当選、8月就任。2014年8月大統領退任。親欧米派、経済通として知られる。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報