アブラージュ・アルバイト(その他表記)Abrāj al-Bayt; Abrāj al-Bait

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アブラージュ・アルバイト
Abrāj al-Bayt; Abrāj al-Bait

サウジアラビアメッカにある超高層ビル群。別名メッカ・ロイヤル・ホテル・クロック・タワー。2012年完成。7棟の超高層ビルで構成され,中央の 95階建てのクロック・タワーを,42~48階建ての 6棟が囲む。クロック・タワーは尖塔も含めて高さ 601mで,アラブ首長国連邦ドバイにあるブルジュ・ハリーファに次ぐ,世界で 2番目に高い超高層ビルである(2014現在)。クロック・タワーの時計の文字盤の直径は,ロンドンの大時鐘ビッグ・ベンの 5倍超の 43m。延べ床面積は約 150万m2に及び,床面積で世界最大のビルでもある。複合施設内にはホテル,ショッピングセンター,住居棟などがあるほか,数千人のイスラム信者が集まれる祈祷所もある。増加するメッカ来訪者に対応するため,高級ホテルの占める床面積が大きい。設計と建設にはサウジ・ビン・ラディン・グループ SBGなどサウジアラビア企業や国際企業が参加し,総工費は 30億ドルと伝えられる。通りを挟んで向かいには,イスラム教徒にとって最も神聖なカーバを擁するモスク,マスジド・ハラームがある。用地整備のため 18世紀のオスマン帝国のアジャド砦が,トルコの文化省の反対を押し切って取り壊された。

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