ブルジュハリーファ(読み)ブルジュハリファ(その他表記)Burj Khalifa; Burj Khalīfah

デジタル大辞泉 「ブルジュハリーファ」の意味・読み・例文・類語

ブルジュ‐ハリファ(Burj khalīfa)

アラブ首長国連邦ドバイにある超高層ビル。地上160階、高さ828メートルで、建築物としては高さ世界一。2010年に完成。開発業者は同国の政府系不動産開発会社エマール。完成前の名称ブルジュドバイ(ブルジュはアラビア語で塔の意)であったことから、ドバイタワーともよばれる。ブルジュハリーファ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルジュハリーファ」の意味・わかりやすい解説

ブルジュ・ハリーファ
Burj Khalifa; Burj Khalīfah

アラブ首長国連邦ドバイにある超高層ビル。2010年1月4日に開業した多目的ビルで,162階建て。建造物そのものの高さ(828m),最上階の床の高さ(621m),アンテナまで含めた高さ(830m)など,建物の高さを判定する種々の基準で世界最高(2014現在)。建設中はブルジュ・ドバイと呼ばれたが,アブダビの首長ハリーファ・ビン・ザイド・アル・ナハヤンをたたえ,現名称となった。設計はシカゴの建築設計事務所スキッドモア・オーイングズ・アンド・メリル SOMが請け負い,エイドリアン・スミスが設計者,ウィリアム・F.ベーカーが構造技術者を務めた。3方向に分かれたビルの基部の形はヒメノカリスの花を抽象的に表現している。Y字型の断面は,タワーにあたる風の力を弱めている。中央の六角形のコア部分から翼棟が張り出し,コア部分を支える働きをもつ。それぞれの翼棟にもコンクリートのコアと外柱がある。高層階になるにしたがって翼棟は螺旋状に縮小していき,階ごとに建物の形状が変わる構造も風あたりを弱めている。中央のコア部分は最上階で露出し,高さ 200m以上の尖塔が立つ。外壁アルミニウムステンレス鋼の板,ステンレス鋼の縦置き管状フィン,2万8000枚以上のガラス板で構成される。124階に展望台アット・ザ・トップがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android