ドバイ(読み)どばい(英語表記)Dubai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドバイ」の意味・わかりやすい解説

ドバイ
Dubayy

別綴 Dubai。アラブ首長国連邦を構成する首長国の一つで,ペルシア湾にのぞむ 72kmの海岸線を基線として,内陸に向って三角形をなしている。首都のドバイは,連邦中最大の町。この首長国の人口の大半が首都とその周辺に居住している。 1833年までアブダビに属していたらしいが,同年内紛でバニーヤース族の一部がドバイを占拠,以後小国として栄えた。イギリスと条約を結び,その保護下にあったが,1971年連邦の成立とともにその構成国となった。 20世紀初めまで重要な港で,真珠輸出を行なっていたが,金の密輸港としても有名。 66年油田が発見され,推定埋蔵量は 13億バーレルと比較的少いが,ほかの貿易とともに繁栄の基盤となっている。豊富な資金で都市や港湾の近代化が進んでいる。面積はアブダビに次ぐ 3900km2。人口 50万 1000 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドバイ」の意味・わかりやすい解説

ドバイ
どばい
Dubai

アラブ首長国連邦を構成する7首長国の一つ。アラビア湾(ペルシア湾)南岸に位置し、南はアブ・ダビ、北東はシャルジャーに隣接する。ドゥバイ、ジバイDibaiともいう。面積3885平方キロメートル、人口約84万6600(2001推計)。人口の大部分は首都のドバイ市に集中し(約84万0400、2001推計)、イラン人、インド人など外国人も多い。ドバイ市は12キロメートルの入り江にまたがる都市で、「水の都」といわれ、かつては真珠とりの船が出入りした。現在は、湾岸最大の国際貿易港として栄え、中継貿易や金融・商業の中心地である。また、造船アルミニウム石油精製などの工業化も推進している。

[原 隆一]

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