あぶりだし

百科事典マイペディアの解説

あぶりだし

紙に酒,ミカン絞り汁などで絵や文字をかいたもの。そのままでは見えないが,火にあぶると紙のセルロース水分が奪われ,炭化して,焦茶色に絵や文字が現れる。江戸時代酒席の遊びとして行われたとの記録がある。塩化コバルトの水溶液を使うと水分を失って青色に出る。

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世界大百科事典 第2版の解説

あぶりだし

酒や塩化コバルトの薄い溶液で紙に文字や絵を書き,火であぶると文字や絵が現れてくる。江戸中期には酒席の遊びとして行われた。本居宣長の《在京日記》宝暦6年(1756)正月の項には,酒で書いた隠し文字にめいめいがを賭け,火にあぶって出た文字を当てた者が銭をとる遊びがあったことを記している。当時はおもにミョウバンを用いた。後に辻占(つじうら)や神社のおみくじ,さらに子どもの遊びにも用いられてきた。簡単な方法としては,ミカン汁や塩水を使う場合もある。

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