精選版 日本国語大辞典 「本居宣長」の意味・読み・例文・類語
もとおり‐のりなが【本居宣長】
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(長谷川三千子)
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1730.5.7~1801.9.29
江戸中・後期の国学者。旧姓は小津。通称は春庵・中衛,号は鈴屋(すずのや)。伊勢国松坂の木綿問屋に生まれるが,家業の不振と商家に不向きな性格のため,母親の勇断で医学修業に京都に遊学する。上京中,堀景山に漢学を学ぶかたわら,景山を通じて契沖の歌学にふれて開眼した。やがて賀茂真淵と出会い,「古事記」研究を託されるとともに正式に入門。文通により「万葉集」や「宣命」についての質疑を続ける。後半生は「古事記伝」の完成に精力を傾注し,1798年(寛政10)に終業した。著書はほかに「続紀歴朝詔詞解」「大祓詞(おおはらえのことば)後釈」「馭戎慨言(ぎょじゅうがいげん)」「宇比山踏(ういやまぶみ)」「排蘆小船(あしわけおぶね)」「源氏物語玉の小櫛」「詞玉緒(ことばのたまのお)」。「本居宣長全集」全20巻,別巻3巻。
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…本居宣長の歌論書。成立は1763年(宝暦13)とされるが,未完である。…
…この善因善果,悪因悪果応報の考えを転換させたのが,親鸞の悪人正機説であった。いっぽう,本居宣長が〈人の禍福などの道理にあたらぬ事あるをも,或は因果報応と説き……都合よきやう作りたる物〉(《玉くしげ》)と否定するのは,この教えの影響力の大きさを認めたからであろう。【高木 豊】
[中国]
陶潜は,〈飲酒〉詩第二首に,〈善を積めば(善き)報い有りと云ふも,夷叔は西山に在りき。…
…本居宣長の国学書。1798年(寛政10)成立。…
…《雨月物語》が刊行されたのもこの年である。86年(天明6)のころ,日ごろ不信を抱いていた伊勢人本居宣長に対して,その著書《鉗狂人(けんきようじん)》の評を中心に,その皇国絶対化の思想を激しく批判し,宣長もこれに尖鋭に応酬した。これが《呵刈葭(かかいか)》(1788成立)にまとめた,宣長・秋成論争である。…
…すなわち,奥深く隠れた存在をカミとし,そこから発現してくる力を畏怖したものとみている。本居宣長は,カミを迦微とし,〈何にまれ,尋常ならずすぐれたる徳のありて,可畏(かしこ)き物〉(《古事記伝》)とした。とくに本居説の特徴は,カミが,人格的に優れた有徳者だけに限定されず,貴いものも賤しいものもあり,善きも悪しきもあると指摘した点である。…
…真淵の《歌意考》,《にひまなび》は,歌論史上,特に重要である。 一方,宗武に仕えた荷田在満(かだのありまろ),真淵に師事した本居宣長らは《新古今和歌集》を尊重し,その立場に立っての〈歌論〉を展開した。在満の《国歌八論》,宣長の《排蘆小船(あしわけおぶね)》,《石上私淑言(いそのかみのささめごと)》等がそれである。…
…近世においても漢文の役割は依然として変わらず,江戸時代の学問の中心をなす。たとえば,《古事記伝》を著し近世国学の主流を築いた本居宣長は,《日本書紀》が正格の漢文体で書かれ漢文として必須の故事,出典を踏まえていることを〈漢意(からごころ)〉による潤色とみなし,《古事記》が同じく漢字で書かれているにもかかわらず古意を伝えていると述べている。しかし,その宣長の《古事記》を読み解いてゆく方法は,儒学者荻生徂徠がうちたてた〈古文辞学派〉の精神を背景としている,という逆説がみられる。…
…これらの古注類は考証や鑑賞面に大部のすぐれた成果を挙げてはいるものの,物語の本質論や文芸的理解となると,当時の儒仏思想の功利的な教戒観に左右されがちであったのはやむをえない。江戸時代に入ると,国学の勃興とともにいわゆる〈新注〉の時代となり,契沖の《源注拾遺》や賀茂真淵の《源氏物語新釈》がいずれも文献学的実証を志向し,ついで本居宣長の《源氏物語玉の小櫛》は,その総論に,物語の本質は〈もののあはれ〉すなわち純粋抒情にありとする画期的な論を立てて,中世の功利主義的物語観を脱却した。しかし宣長以後は幕藩体制下,儒教倫理による《源氏物語》誨淫(かいいん)説の横行によって,その研究もふるわず,わずかに萩原広道の《源氏物語評釈》の精密な読解が注目されるにすぎない。…
…注釈書。著者は本居宣長。9巻9冊。…
…中世の研究は北村季吟《八代集抄》(1679‐81成立)に総括され,近世の研究に基礎を提供した。契沖の《古今余材抄》(1692成立)は近世的な科学的研究を開始した重要な研究であり,本居宣長《古今和歌集遠鏡(とおかがみ)》(1794成立)は最初の口語訳である。香川景樹《古今和歌集正義》(1835刊)は近世の最もすぐれた《古今集》研究である。…
…〈国学〉とは本来,律令制度のもとで諸国に置かれた学校を意味する言葉であったが,上記の字義で用いられるようになったのは近世後期のことである。本居宣長の《初山踏(ういやまぶみ)》も,〈皇国の事の学をば,和学或は国学などいふならひなれども,そはいたくわろきいひざま也〉と,この呼称には否定的であったが,中島広足(なかじまひろたり)の《橿園随筆(かしぞのずいひつ)》(1854)には,〈今云国学は,我国に道なきを恥て,本居の新に建立(たて)たる学〉といった語句が見え,〈国学〉の語義がその内容のイデオロギー化と大きな関係があったことをうかがわせる。この名称が最終的に定着したのは明治時代になってからであった。…
…なお,契沖は,たとえば,仮名の〈い〉と〈ゐ〉との違いが,昔の発音の違いに対応するものだということは,いまだ知らなかった。契沖も,一部の漢語については,それらの仮名遣いを取り上げたけれども,いわゆる字音仮名遣い全体に関する研究は,おくれて,本居宣長に至って,はじめて完成された(《字音仮字用格》)。宣長は,実際に万葉仮名を韻書と対照する方法をとった。…
…本居宣長の古事記注釈書。44巻。…
…本居宣長が1779年(安永8)に著した文法書。7巻。…
…これが暦を必要とするゆえんであり,社会生活が高度になれば,共通して使用できる便利な暦が求められる。 本居宣長は有史以前の日本人の暦日についての認識を考察して《真暦考》を著した。これは今も評価され多く引用される。…
…今日いわゆる歴史的仮名遣いは,その基礎を契沖によって定められたが,契沖が問題としたのは,固有の日本語の仮名遣いについてであった。本居宣長は,この歴史的仮名遣いの問題を,漢字について吟味し,これを〈字音仮名遣〉と名づけた(国学者たちは,これを〈もじごえかなづかい〉とよませたものと思われる)。要するに,字音仮名遣いとは,漢字の日本におけるよみ方(すなわち〈訓〉に対する〈音(おん)〉)を仮名で表す場合の一つの方式で,その方式の根拠を歴史的仮名遣いの立場に求めようとするものである。…
…本居宣長の随筆。14巻。…
…日本についていえば,明治時代から,芳賀矢一,村岡典嗣によって,〈国学〉を日本文献学として規定することが提唱された。すなわち,本居宣長は言(ことば)を通して事(わざ)と意(こころ)を明らかにしようとしたが,それは古人の意識したことをそのままに認識して,古代生活の統一的意義を理解しようとするものであった。《古事記伝》は,《古事記》の文法的解釈にとどまらず,歴史,著述事情,文体などあらゆる角度から言語に密着して古道を説くものである。…
…そのなかで,《古事記》の万葉仮名は,少数の字種で意識的に制限して書いてある。その事実に着目したのが本居宣長で,《古事記伝》総論に〈仮字の事〉として万葉仮名を概説するとともに,同じ音と考えられる万葉仮名の使い分けを論じた。それを受けて,石塚竜麿(いしづかたつまろ)の《古言清濁考》《仮字遣奥山路(かなづかいおくのやまみち)》が生じ,橋本進吉に引き継がれて,橋本のいわゆる〈上代特殊仮名遣い〉の事実の発見となった(表,表(つづき)を参照されたい)。…
…他方,この語は近世,国学の興隆とともに,それまでとは異なる意味を持つようになる。とくに本居宣長は平安時代の和歌,物語を含む古代文化の中心にあるものを〈みやび〉と呼び,さらにそれを儒教,仏教とは異なる〈神の道〉すなわち神道にも通ずる,日本人の精神の基盤と考えた。【今西 祐一郎】。…
…〈もののあはれ〉の語はそうした漠然とした主観的感情をさらに客体化し,対象として捉え直したものといえよう。これを積極的な文芸理念として提唱したのは,近世中期の本居宣長である。その《紫文要領》および《源氏物語玉の小櫛》によれば,〈もののあはれ〉とは人が自然や人事の諸相に触発されて発する感動である。…
…邪馬台国九州説の中でもっとも有力な筑後国山門郡説は,新井によって先鞭がつけられたのである。ついで邪馬台国九州説を論じたのは,本居宣長であった。本居は,神功皇后が卑弥呼であるならば,魏へ〈屈辱的〉な朝貢をするはずはないという立場から,邪馬台国は大和国ではなく,〈熊襲の類〉の国であって,魏への朝貢は,女王=神功皇后の名をかたって,〈熊襲の類〉が私的に行ったものであると強調した。…
※「本居宣長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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