アミ類(読み)アミるい(その他表記)opossum shrimp

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アミ類」の意味・わかりやすい解説

アミ類
アミるい
opossum shrimp

軟甲綱アミ目 Mysidaceaに属する種類の総称河口域から沿岸浅海,さらに深海まで約 1000種が記録されているが,淡水に適応した特異な種も数種知られている。日本産は約 200種。一般に体長 1cm内外で,体形はエビ類に似ているが,二叉型の胸肢をもつこと,尾肢の基部に平衡胞をもつこと,雌の胸部に哺育嚢が発達することによって区別される。数個から数十個の卵は哺育嚢内で成育し,ほぼ成体形となって出てくる。海洋では魚類の天然餌料として重要なプランクトンであるほか,佃煮や釣りのまき餌に利用される種もある。(→甲殻類節足動物軟甲類

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android