アラゲツユクサ(読み)あらげつゆくさ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アラゲツユクサ」の意味・わかりやすい解説

アラゲツユクサ
あらげつゆくさ
[学] Cyanotis somaliensis C.B.Clarke

ツユクサ科(APG分類:ツユクサ科)の多年草で、ソマリア原産。全草に白ないし淡褐色の毛を密生し、ギンモウカン(銀毛冠)の別名がある。英名はpussy-ears(小ネコの耳)。葉は長さ2~3センチメートルの長三角形多肉質で、短い茎に放射状に密につく。日照不足で水分が多いと徒長し、毛が減って観賞価値がなくなる。日当りをよくし、乾燥気味に保つなど、多肉植物と同様の管理をする必要がある。花は青色で美しいが、一日花で数が少ない。繁殖挿木による。5℃以上で越冬する。キアノチス属は熱帯アジアやアフリカに約50種あるが、ほとんどが栽培されていない。

[高林成年 2019年6月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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