アラビア半島のアルカイダ

共同通信ニュース用語解説 の解説

アラビア半島のアルカイダ(AQAP)

国際テロ組織アルカイダイエメン支部に当たる武装組織で指導者はナセル・ワハイシ氏。同国南部が拠点。アルカイダ系の中で最も活発な組織の一つで、イエメン政府や隣国サウジアラビア政府へのテロを繰り返してきた。ジハード(聖戦)の援護を宣言し、イスラエルを支援する欧米の「権益破壊」を掲げる。アルカイダ系組織で初めてオンライン英字機関誌を発行するなど、積極的に外国人の支援者獲得を進めている。(カイロ共同)

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知恵蔵mini の解説

アラビア半島のアルカイダ

2009年1月に設立された、イエメンを拠点とするイスラム教スンニ派の過激派組織。サウジアラビア政府、イエメン政府、欧米の権益に対してテロ行為を行っている。最高指導者はアナーセル・アブドゥルカリーム・アブドッラー・アル・ウハイシで、「アルカイダ」の最高指導者オサマ・ビン・ラディンの側近の一人として活動したこともあるとされている。勢力は12年時点で約1000人で、イエメンのほぼ全域で活動を行っている。14年1月8日、フランス・パリで起きた週刊紙「シャルリー・エブド」本社襲撃事件の容疑者の一人は仏のテレビに対し、自身がアラビア半島のアルカイダから派遣されたと主張していた。

(2015-1-14)

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デジタル大辞泉プラス の解説

アラビア半島のアルカイダ

《Al-Qaida in the Arabian Peninsula》2009年1月結成のスンニ派イスラム過激組織。イエメンおよびサウジアラビア政府の打倒、同国内における欧米権益の排除イスラム国家樹立を目的とする。2009年の米国航空機爆破テロ未遂事件、2012年のアビヤン州のイエメン軍基地における自爆テロ、誘拐事件などに関与。2015年、フランスの風刺週刊誌「シャルリー・エブド」本社が襲撃され、コラム執筆者や編集者など12人が殺害された事件で犯行声明を発表。

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