アルシノエ4世(読み)アルシノエよんせい(その他表記)Arsinoē IV

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルシノエ4世」の意味・わかりやすい解説

アルシノエ4世
アルシノエよんせい
Arsinoē IV

[生]前63
[没]前41
エジプトプトレマイオス朝時代の女王。プトレマイオス 12世アウレテス末娘。有名なクレオパトラ7世,およびプトレマイオス 13世,同 14世の妹。アレクサンドリア戦争 (前 48~47) のとき,ユリウス・カエサルと結んだクレオパトラに抗し,前 48年カエサルがアレクサンドリアに上陸すると,逃れてエジプト軍に加わったが,ローマ軍に敗れ,捕えられた。カエサルによってローマに連行され,凱旋行進で引回された。その後クレオパトラを恐れて,小アジアのエフェソスアルテミス神殿に身を寄せていたが,クレオパトラの要求によって M.アントニウスに暗殺された。

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