アルデヒド基(読み)あるでひどき(英語表記)aldehyde group

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルデヒド基」の意味・わかりやすい解説

アルデヒド基
あるでひどき
aldehyde group

アルデヒド特性をもつ1価の官能基で、-CHOの化学式で表される。アルデヒド基水素原子または炭化水素基のCと結合した化合物がアルデヒドである。アルデヒド基は、直接カルボニル基に結合していて酸化されやすい水素原子をもっている。このために、通常のカルボニル基の性質のほかに、還元性をもっていて、銀鏡反応やフェーリング試薬の還元反応を示す。CHOは、ギ酸formic acidから誘導されるアシル基に相当するので、ホルミル基(C-ホルミル基)ともよばれる。

 ホルミル基が窒素原子上にあるN-ホルミル基や、酸素原子上にあるO-ホルミル基は、アルデヒドの特性を示さないので、普通アルデヒド基とはよばず、C-ホルミル基だけをアルデヒド基という。

[廣田 穰 2016年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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