アルミニウムトリイソプロポキシド

化学辞典 第2版 の解説

アルミニウムトリイソプロポキシド
アルミニウムトリイソプロポキシド
aluminium triisopropoxide

C9H21AlO3(204.24).Al(OCH(CH3)2)3塩化水銀(Ⅱ)の存在下でアルミニウム2-プロパノールから合成される.イソプロポキシド架橋した三量体と四量体が知られているが,通常は四量体として存在する.白色固体.融点118 ℃,沸点145~150 ℃(670 Pa).潮解性がある.エタノールベンゼンに可溶.アルデヒドの不均化(ティチェンコ反応)や,アルデヒド,ケトンの酸化,還元反応(メアワイン-ポンドルフ-バーレー還元オッペナウアー酸化)の触媒として使用される.そのほか,脱水剤塗料,布地の防水加工剤などに用いられる.[CAS 555-31-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android