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塩化水銀 えんかすいぎん mercury chloride

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

塩化水銀
えんかすいぎん
mercury chloride

(1) 塩化水銀 (I)   Hg2Cl2 。甘汞 (かんこう) ,カロメルともいい,白色,無臭,甘味。比重 7.15。融点 525℃ (密閉) 。太陽光線により徐々に分解し,塩化水銀 (II) と金属水銀に変る。

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デジタル大辞泉の解説

えんか‐すいぎん〔エンクワ‐〕【塩化水銀】

塩化水銀(Ⅰ)。硫酸水銀(Ⅱ)あるいは塩化ナトリウム水銀との混合物を熱すると生じる白色の結晶。多少甘みがある。標準電極などに使用。化学式Hg2Cl2 カロメル甘汞(かんこう)塩化第一水銀
塩化水銀(Ⅱ)。酸化水銀(Ⅱ)を塩酸に加温溶解してから放冷して作る無色の針状結晶。水に溶けにくい。猛毒。殺菌剤・有機触媒・分析試薬に使用。化学式HgCl2 昇汞(しょうこう)塩化第二水銀

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百科事典マイペディアの解説

塩化水銀【えんかすいぎん】

(1)塩化第一水銀Hg2Cl2。比重7.15,融点525℃,昇華点383℃。甘汞(かんこう)とも。食塩と水銀の混合物を熱して昇華させると得られる無色の結晶。
→関連項目甘汞昇汞昇汞中毒

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世界大百科事典 第2版の解説

えんかすいぎん【塩化水銀 mercury chloride】

塩化水銀(I)と塩化水銀(II)とがある。
[塩化水銀(I)]
 化学式Hg2Cl2。比重7.15。やや甘味をもつために甘汞(かんこう)(汞は水銀の意味)とも呼ばれる。硝酸水銀(I)水溶液に塩酸または塩化ナトリウムを加えると得られる。白色固体。結晶は直線状の二量体分子Cl―Hg―Hg―Clを有し,Hg―Hg間距離は2.53Åと短く結合していることを示す。反磁性体。加熱すると383℃で昇華し,気相ではHgとHgCl2とに解離していると考えられる。

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大辞林 第三版の解説

えんかすいぎん【塩化水銀】

塩化水銀(Ⅰ)。やや甘味のある白色の結晶。化学式 Hg2Cl2 塩化水銀(Ⅱ)と水銀との混合物、あるいは硫酸水銀(Ⅱ)・食塩・水銀の混合物を加熱し昇華させて得る。標準電極として用いる。劇物に指定されている。カロメル。甘汞かんこう
塩化水銀(Ⅱ)。硫酸水銀(Ⅱ)と食塩との混合物を加熱・昇華して得る無色で光沢のある針状結晶。化学式 HgCl2 冷水には溶けないが温水には溶ける。極めて有毒。消毒剤・有機触媒などに用いる。昇汞しようこう

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

塩化水銀
えんかすいぎん
mercury chloride

水銀と塩素の化合物。1価および2価の化合物が知られている。
(1)塩化水銀()(塩化第一水銀) 通称は甘汞(かんこう)、カロメルともいう。硝酸水銀()水溶液に塩酸を加えて得られる無色で光沢がある結晶。熱すると400~500℃で融解することなく昇華する。分子性の化合物で、分子は[Cl―Hg―Hg―Cl]のような直線型構造であり、したがって水にはきわめて難溶性である(43℃の水1リットルに7mg溶解)。エタノール(エチルアルコール)に溶ける。利尿剤、下剤などとして用いられていたが現在ではほとんど利用されていない。劇薬であって注意が必要。また甘汞電極に用いられる。
(2)塩化水銀()(塩化第二水銀) 通称は昇汞(しょうこう)。酸化水銀()HgOを塩酸に加温溶解してから放冷し結晶させてつくる。あるいは水中で水銀に塩素を反応させてつくる。無色の結晶。[Cl―Hg―Cl]のような直線型分子からなる分子性結晶で、水にはわずかしか溶けない。エタノール、アセトンなどに溶ける。水中では加水分解してわずかに酸性を示す(pH4.7)が、塩化アルカリを加えると加水分解が抑えられ、しかもクロロ錯イオン[HgCl4]2-を生成して溶解度が増す。したがってこのときは中性となる。医薬品として消毒剤、防腐剤として用いられる。同量の塩化カリウムと赤色着色剤を加えたものが昇汞錠である。そのほか有機合成用触媒などとして用いられる。猛毒で、致死量0.2~0.4グラム。中毒には、胃洗浄、卵、牛乳の飲用のほかバル(BAL、1,2-ジチオグリセリン)などの解毒剤を用いる。[中原勝儼]

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