日本大百科全書(ニッポニカ) 「アレチネズミ」の意味・わかりやすい解説 アレチネズミあれちねずみ / 荒地鼠gerbil[学] Gerbillus gerbillus 哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目キヌゲネズミ科の動物。サハラ砂漠周辺、エジプト、イスラエルに分布する。夜行性で、日中はトンネル内に潜り、入口を土でふさいでいることもあるが、これは暑さを避けるための適応である。スナネズミに近縁で、形態や生活様式が似ている。後肢(こうし)を踏み鳴らす行動があり、雄は後肢で立ち上がって闘う。強力な後肢で跳躍しながら移動する。ペストの媒介者となることがある。一般に砂漠のネズミ類は、聴覚の発達が著しく、物音に敏感で、ただちに地中に隠れる習性をもっている。[宮尾嶽雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例