アレッポ地震(読み)アレッポじしん(その他表記)Aleppo earthquake of 1138

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アレッポ地震」の意味・わかりやすい解説

アレッポ地震
アレッポじしん
Aleppo earthquake of 1138

1138年10月11日,シリアの都市アレッポを襲った地震。記録に残る,最も大きな被害をもたらした地震の一つ。被害は広範囲にわたり,推計で約 23万人が死亡した。シリア北部のこの地域はアラビアプレートとアフリカプレートの境界上に位置し,死海断層帯(→断層)の一部にあたる。1138年10月10日,小規模な地震が発生し一部の住民は周辺の町へ避難した。翌日に本震が襲い,町の外壁が崩落して通りを埋め尽くした。アレッポ城も崩壊し,住民数百人が死亡した。近郊のハリムにはヨーロッパから来た十字軍が城塞を築いていたが,この城塞も地震で完全に破壊された。アルアタリブのイスラム教の城塞も崩壊し,いくつかの小都市や有人の砦も瓦礫の山と化した。約 350km南方のダマスカスでも地震のゆれを感じたと伝えられている。この地震以降 1139年までの 2年間に数回にわたる地震が発生し,シリア北部とトルコ西部では壊滅的な被害を受けた。

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