アンキ変成作用(読み)アンキへんせいさよう(その他表記)anchimetamorphism

岩石学辞典 「アンキ変成作用」の解説

アンキ変成作用

地表風化作用深部変成作用中間の位置を占める変成作用[Harassowitz : 1927].緑色片岩相以下の非常に低度の変成作用で,この限界は変動するので,フライイライトのX線回折ピークの半値幅で決めたイライトの結晶度に基づいて規定される弱変成作用として決めているが[Frey : 1967, 地学団体研究会 : 1996, Barker : 1990],このような方法で変成作用を規定することは適当ではない.アンキ変成作用による貫入深成岩体周囲の熱変成作用の範囲は鉱物組合わせによる変成作用の程度が変化し,同心円状の帯に区分される.ギリシャ語のanchiは,ほとんど,密接になどの意味.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android