アントニア(読み)アントニア[しょう](英語表記)Antonia, Minor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アントニア」の意味・わかりやすい解説

アントニア(小)
アントニア[しょう]
Antonia, Minor

[生]前36.1.31.
[没]後37
古代ローマの政治家 M.アントニウスオクタウィアの下の娘。 N.C.ドルススと結婚し,ゲルマニクス,リウィラ,皇帝クラウディウス1世を産んだ。 31年セヤヌスの陰謀をチベリウス帝に知らせた。孫ガイウス・カエサル (カリグラ) が帝位につくと,彼女多く栄誉を与えられたが,のちにガイウス・カエサルを批判したため自殺を強いられたといわれる。

アントニア(大)
アントニア[だい]
Antonia, Major

[生]前39
[没]?
古代ローマの政治家 M.アントニウスオクタウィアの上の娘。リキウス・ドミチウス・アヘノバルブスの妻となり,グナイウス (ネロの父) ,ドミチア,ドミチア・レピダ (V.メッサリナの母) を産んだ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android