あんばい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「あんばい」の意味・わかりやすい解説

あんばい
あんばい / 塩梅

ほどよい味に加減すること。塩梅という文字をアンバイと読むのは唐音であるという。味には五味といい、甘(あまい)、鹹(かん)(塩からい)、苦(にがい)、酸(すっぱい)、辛(からい)の5種がある。このなかで基本となるのは塩味と酸味であるというが、昔、前者は海水から、後者は植物、とくに果実から得ていた。なかでも酸味の強い梅の実は大いに用いられた。それにこの二味は調和もいいし味もいい。味がマッチする意のアンバイは、転じて広義に用いられるようになった。江戸中期の『貞丈(ていじょう)雑記』に「李時珍(りじちん)も梅は衆味を媒合すといえり」とある。

[多田鉄之助]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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