デジタル大辞泉 「アンボワーズ城」の意味・読み・例文・類語 アンボワーズ‐じょう〔‐ジヤウ〕【アンボワーズ城】 《Château d'Amboise》⇒アンボアーズ城 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界の観光地名がわかる事典 「アンボワーズ城」の解説 アンボワーズじょう【アンボワーズ城】 フランス西部のロワール渓谷にある古城の一つ。ロワール川沿いにあるアンボワーズ(Amboise)の町の、ロワール川を見おろす丘の麓に建っている。この城の歴史は古く、その起源は古代ローマ支配時代のガリアの時代にさかのぼるが、この城を有名にしたのは、シャルル7世、ルイ11世、シャルル8世、フランソワ1世ら、ヴァロア朝の歴代のフランス国王が過ごした15~16世紀である。イタリア遠征を行ったシャルル8世はイタリアの芸術・文化に傾倒し、イタリアから家具や美術工芸品などとともに戦利品や建築家、彫刻家、造園家などを連れ帰り、イタリアの芸術・技術の粋をこの城の改築に投入した。これはのちの国王ルイ12世、フランソワ1世にも引き継がれ、イタリアルネサンス様式を取り込んだ城に変えた。王室で権勢をふるったカトリーヌ・ド・メディシス(アンリ2世の王妃、フランソワ2世、シャルル9世、アンリ3世の母)も頻繁に訪れた城としても知られている。また、この城は、旧教徒が新教徒を大量虐殺した1560年のアンボワーズの陰謀の舞台としても歴史に名をとどめている。この城の南東1kmほどのところに、フランソワ1世に招かれたレオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごしたクロ・リュセの館がある。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報