アンボン島民(読み)アンボンとうみん(その他表記)Ambonese

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンボン島民」の意味・わかりやすい解説

アンボン島民
アンボンとうみん
Ambonese

インドネシア,マルク諸島地域のほぼ中央に位置するアンボン島住民で,人口約 65万と推定される。海岸部にはマレー系,山間部にはメラネシア系が住む。かつては移動焼畑農耕を行い,親族集団基盤とした村落連合による政治的統合を達成した。 16世紀中頃に始ったポルトガル人との香料貿易は,のちにオランダ人に引継がれ,住民のキリスト教化,文化変容を促し,本来の言語も消失した。現在ではラテン語を混えたマレー語が用いられている。伝統的な社会組織は再編成を繰返したが,そこには常に偶数プラス統一を表わす1という数字を加えて奇数を完全なものとする観念,人体の諸部分による比喩的表現といった伝統的思考様式,すなわち世界観が繰返し強調された。

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