20世紀西洋人名事典 「アンリラヴダン」の解説
アンリ ラヴダン
Henri Lavedan
1859 - 1940
フランスの作家。
オルレアン生まれ。
別名Henri-Léon-Émile Lavedan。
新聞に風俗風刺の軽妙な筆をふるい評判を得、その後、小説「淑徳嬢ちゃん」(1885年)などの小説でパリ生活を風刺的に描く。1891年以後劇作を発表し、典型的なブールヴァール作家として成功。劇でもパリ風俗画家的要素が強いが、後期の作はモラリスト的色彩も加わる。代表作に「決闘」(1905年)で、他に「ドーレック公爵」(1894年)、「老いらくの恋」(1899年)、「プリヨラ侯爵」(1902年)などがある。又、後の小説「救済への道」(7巻’20〜25年)は社会風俗を批判的に描いた晩年の力作といえる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報