最新 地学事典 「イエローストン台地」の解説
イエローストンだいち
イエローストン台地
Yellowstone Plateau
米国ワイオミング州北西隅からアイダホ・モンタナ両州にかけてのロッキー山脈上の火山岩からなる高地。Snake River玄武岩台地の北東端にあり,中新世中期以降4cm/年で移動したホットスポットによる,2.5Ma以降の6,000km3に及ぶ流紋岩と250km3の玄武岩とのバイモーダル型活動の産物。Huckleberry Ridge Tuff(2.0Ma, 2,500km3),Mesa Falls Tuff(1.3Ma, 280km3),Lava Creek Tuff(0.6Ma, 1,000km3)の3サイクルの流紋岩大規模火砕流の流出とカルデラ形成があった。北東端の最新のYellowstoneカルデラ(70km×40km)では,カルデラ形成後,15万,11万,7万年前に計100km3に達する後カルデラ流紋岩溶岩の流出,再生隆起。世界最大の熱水活動が行われ,多くの噴気・温泉群,大規模な珪華・石灰華の沈殿,Old Faithfulなど200におよぶ間欠泉の存在で有名。重力の負異常,磁気の低異常,高電気伝導度,浅い群発地震,地震波の到達の遅れと減衰などの観測事実は,マグマの浅所存在という地質学的推定と調和する。参考文献:C.A.Wood et al. (ed.)(1990) Volcanoes of North America, Cambridge Univ.Press
執筆者:小野 晃司・中村 久由
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

