珪華(読み)ケイカ

デジタル大辞泉 「珪華」の意味・読み・例文・類語

けい‐か〔‐クワ〕【×珪華】

湯の花の一。温泉冷泉から沈殿した二酸化珪素成分

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精選版 日本国語大辞典 「珪華」の意味・読み・例文・類語

けい‐か‥クヮ【珪華】

  1. 〘 名詞 〙 温泉沈殿物からできたたんぱく石の一種二酸化ケイ素主成分とする多孔質層状、鍾乳石状、噴泉塔状、貝殻状の石。しだいに結晶質となり玉髄石英に変化する。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「珪華」の意味・わかりやすい解説

珪華
けいか

おもにケイ酸からできている物質で、温泉や地下水から化学的に沈殿したもの。ほとんどは非晶質で、オパールの一種と考えられる。しばしば植物の葉や茎などの表面に沈着してその組織を置き換えたり、温泉を汲(く)み上げるパイプ内側などにできていることがある。層状ないし皮殻状であるほか、砂などを核にして小球となり、それが多数集まって魚卵状をなすものなどがある。日本各地の温泉でよくみられる。

松原 聰]

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岩石学辞典 「珪華」の解説

珪華

温泉や間欠泉のそばに産するシンター堆積物の一般的名称.このシリカは一般にオパール質で塊状で壊れやすく,締りがなく,鱗状または凝固したものなどである[Delametherie : 1812, Pettijohn : 1949].アイスランド語でgeysaは勢いよくほとばしるの意味.

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