イエンチー市(読み)イエンチー(その他表記)Yanji

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イエンチー市」の意味・わかりやすい解説

イエンチー(延吉)〔市〕
イエンチー
Yanji

中国東北地方,チーリン (吉林) 省東部,チャンパイ (長白) 山地東部のイエンチー盆地中央にある市。イエンピエン (延辺) 朝鮮族自治州の行政中心地。清代に,朝鮮からの入植者が開いたチェンタオ (間島) 地方の中心地として発達。 1909年開市場となり,日本の間島領事館がおかれた。チャントー (長図) 鉄道が通っており,チョウセンゴヨウマツ,トウヒ,カラマツなどの用材と,チョウセンニンジン,鹿茸などの漢方薬材の集散が盛んである。周辺には小規模ながら多数の炭鉱が開発され,工業都市としても発展している。機械,製材製紙,化学,陶磁器薬品などの工場がある。金,銀の産出もある。中国における朝鮮民族の文化的中心地で,中国最初の少数民族大学であるイエンピエン大学があり,朝鮮語の日刊新聞も発行されている。人口 29万 3069 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む