イオン化光(読み)イオンカコウ

デジタル大辞泉 「イオン化光」の意味・読み・例文・類語

イオンか‐こう〔‐クワクワウ〕【イオン化光】

波長が91.2ナノメートル以下の紫外線水素原子を陽子電子分離イオン化)する強いエネルギーをもつ。平成19年(2007)9月、国立天文台大阪産業大東北大などの研究者チームが、約120億光年離れた銀河大集団をすばる望遠鏡で観測し、198銀河のうち17銀河からイオン化光を検出した。これらの銀河は、ビッグバンから約10億年後(今から約125億年前)に起きたとされる宇宙の再イオン化に大きな役割を果たしたと考えられ、どのようにして宇宙に天体が生まれたかを知る手がかりになると期待されている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android