イザヤの殉教と昇天(読み)イザヤのじゅんきょうとしょうてん(その他表記)The martyrdom and ascension of Isaiah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イザヤの殉教と昇天」の意味・わかりやすい解説

イザヤの殉教と昇天
イザヤのじゅんきょうとしょうてん
The martyrdom and ascension of Isaiah

イザヤ殉教,イザヤの幻,イザヤの昇天の3部から成る初期キリスト教の書。第1部は前1世紀初めヘブライ語またはアラム語で書かれ,第2,3部は紀元 100年頃キリスト教徒の手でギリシア語で書かれたが,原文はない。現在ギリシア語,ラテン語,コプト語,古代スラブ語写本の断片がある。第1部はマナセ王下のイザヤの殉教を語り,第2部はイザヤの預言,キリスト教会の建設,終末時の反キリスト出現,最後の審判を述べる。第3部はイザヤが昇天して,7つの天を見たこと,イエスの受肉,十字架の死,黄泉 (よみ) 降下と復活を語っている。

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