いす形配座(読み)イスガタハイザ

化学辞典 第2版 「いす形配座」の解説

いす形配座
イスガタハイザ
chair conformation

シクロヘキサン環の立体配座一つ分子骨格を形成する炭素原子原子価正四面体構造を保ったままでとりうる立体配座は二つあり,その一つがいす形である.ほかの一つは舟形とよばれるが,図でも明らかなように,舟形では一部のC-C結合の両側が重なる形になっているのに対して,いす形の場合はすべてがゴーシュ配置のため,より安定となり,常温ではほとんどすべての分子がいす形である.[別用語参照]回転異性

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のいす形配座の言及

【シクロヘキサン】より

… シクロヘキサンの6個の炭素原子は同一平面上にはなく,結合角はすべて正四面体角(109.5度)にほぼ等しい。最も安定な配座はいす形配座であり,常温ではシクロヘキサン分子のほとんどがこの配座として存在している。いす形のいくつかのC-C結合を同時に回転すると,アキシアル結合(環の面から上下に出ている結合。…

※「いす形配座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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