いぶせ‐さ
- 〘 名詞 〙 ( 形容詞「いぶせし」の語幹に、接尾語「さ」の付いたもの )
- ① 心のはればれとしないこと。うっとうしいこと。また、その度合。
- [初出の実例]「なほいぶせさを、限りなく、のたまはせつるを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
- ② いとわしく不快なこと。きたならしいこと。むさくるしいこと。また、その度合。
- [初出の実例]「猫間殿は、合子(がふし)のいぶせさに、召さざりければ」(出典:平家物語(13C前)八)
- ③ 気味のわるさ。恐ろしさ。また、その度合。
- [初出の実例]「余りのいぶせさに、目をふさいでぞ落としける」(出典:平家物語(13C前)九)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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