ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イブラーヒーム・パシャ」の意味・わかりやすい解説
イブラーヒーム・パシャ
Ibrāhīm Pasha
[没]1848.11.10. カイロ
ムハンマド・アリーの息子 (養子ともいわれる) で,エジプトの支配者。 1805年にエジプトに渡って父を助け,11年からは上エジプトで治安の回復にあたった。 16年にはアラビア半島のワッハーブ派の軍隊と戦ってこれに勝ち,ジッダ知事となった。 24年からのギリシア独立戦争に介入し,31年からのシリア征服戦にエジプト軍を率いて活躍し,33年シリア総督となり,40年に解任されるまでシリアの近代化に努めた。 48年,父からパシャの位を譲られてエジプトの事実上の支配者になったが,まもなく急死した。
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