いりでんべ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「いりでんべ」の意味・わかりやすい解説

いりでんべ

愛知県郷土料理。簡単な料理であるが、大豆の炒(い)り方によって味に微妙な変化がおこる。本来の味は焙烙(ほうろく)で炒るのがいいが、いまはフライパンを代用することもある。焦げないようにするため、よくかき混ぜながら炒り上げる。あらかじめつけ汁を用意し、しょうゆ3、みりん1の割合で混ぜ合わせたものをさっと煮立て、鉢の中に入れておく。この中に炒りたての熱い白大豆を入れ、半日ほどそのままにしておくと、汁を十分に含んで味が中までしみてくる。

多田鉄之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android