デジタル大辞泉 「イリュリア語」の意味・読み・例文・類語 イリュリア‐ご【イリュリア語】 《Illyrian》インド‐ヨーロッパ語族に属する古代の言語。バルカン半島その他の地方で話されていたとされる。アルバニア語の祖ともいわれるが詳しくは不明。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「イリュリア語」の意味・読み・例文・類語 イリュリア‐ご【イリュリア語】 〘 名詞 〙 ローマ時代の行政区域名イリュリクム(Illyricum)を中心にバルカン半島などで広範囲に使用されていたとされる言語の名。この名でインド‐ヨーロッパ語族の一語派を想定する説が唱えられたことがあるが、系統を含めその内実は明らかになっていない。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イリュリア語」の意味・わかりやすい解説 イリュリア語イリュリアごIllyrian language 紀元前にバルカン半島北西部で話されていた一言語。インド=ヨーロッパ語族のケントゥム語群に属するが,この言語で書かれた碑文がほとんどなく,他言語の碑文中に現れる人名,地名によって知られるにすぎないので,他のインド=ヨーロッパ諸語との系統関係など詳しいことはわかっていない。しかし,南イタリアの碑文から知られているメッサピア語と近い関係にあるという説は有力である。なお,イリュリア語とみられる人名,地名を含んだ碑文は,バルカン半島以外のヨーロッパ各地でも発見されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報