イングリーン
いんぐりーん
Meinrad Inglin
(1893―1971)
スイスの小説家。スイス連邦発祥の地であるスイス中央部のシュウィーツに生まれる。ボーイや編集者の職を経て作家活動に入った彼は、故郷の風土と民衆の精密な描写によってスイス精神を表現した。小都市の生活を批判的に描いた『インゴルダウの世界』(1922)から出発したが、主著『スイスの鏡』(1938)では、自身の軍務体験を基礎にして、第一次世界大戦時代のスイス社会の全体像を描くことに成功している。
[岩村行雄]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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イングリーン
Inglin, Meinrad
[生]1893.7.28. シュウィーツ
[没]1971.12.4. シュウィーツ
スイスの小説家。地方生活に題材をとり,近代のマス文明に警鐘を鳴らすとともに,守旧の小市民生活の息苦しさをも批判した教養小説的な作品が多い。主著『シュバイツァーシュピーゲル』 Schweizerspiegel (1938) ,『ウェルナー・アンベルク』 Werner Amberg (49) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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