インタービジョン(読み)いんたーびじょん(その他表記)Intervision

精選版 日本国語大辞典 「インタービジョン」の意味・読み・例文・類語

インタービジョン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] Intervision ) 東ヨーロッパを主な加盟国とするテレビ中継組織

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「インタービジョン」の意味・わかりやすい解説

インタービジョン
いんたーびじょん
Intervision

旧ソ連、東欧諸国を中心として社会主義諸国の放送機関で組織した国際放送機構OIRT)が、1960年に設立したテレビ番組やニュース素材の交換、中継組織。ニュース素材の交換は64年から不定期で始められ、70年から毎日行われるようになった。また65年以降、西欧諸国間のテレビ中継組織ユーロビジョンとの番組、ニュース素材の交換も行われたが、93年、国際放送機構がヨーロッパ放送連合に吸収されたため、組織は消滅した。

[田村穣生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インタービジョン」の意味・わかりやすい解説

インタービジョン
Intervision

ソビエト連邦や東ヨーロッパの社会主義諸国を中心に組織された国際放送機構により 1960年に設立された,放送番組やニュース素材の国際中継組織。1993年,国際放送機構がヨーロッパ放送連合に吸収されたのに伴い消滅。加盟国間での日常的なニュース素材の交換のほか,1965年9月からはユーロビジョンなどとの番組,ニュース素材の交換を行なっていた。本部事務局と国際中継の調整などを行なう技術センターはチェコプラハにあった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のインタービジョンの言及

【放送局】より

…通常は,ラジオあるいはテレビの放送番組を制作して放送するための機能と設備を備えた,施設あるいは事業体を指す。通信技術的には放送局は一種の無線局で,放送事業者は放送を目的とした無線局としての免許を得てはじめて放送局を設置し運営することができる(〈放送法〉)。対象を特定の受信者に限定せず,一般公衆が直接受信するという点で,放送局は無線局の中でも特殊な位置づけを与えられている。 いわゆるスタジオと事務部門を収めた放送局は通常交通の便などの制約があるため都市の中心部に置かれている。…

※「インタービジョン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android