インプット・アウトプット分析(読み)インプット・アウトプットぶんせき(英語表記)input-output analysis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

インプット・アウトプット分析
インプット・アウトプットぶんせき
input-output analysis

アメリカの政治学者 D.イーストンの政治分析モデル。政治を「価値の権威的配分」と考えたイーストンは,生理学物理学などのシステム論の影響を受け,体系と環境のインプットアウトプットの関係を中心に理論をつくった。アーモンドらは後にそれを受容しつつ,構造機能分析を用いて,より精緻なモデルを構築している。イーストンのモデルは,政治システムと環境,システムへの入力と出力フィードバックにより構成される。政治システムは入力を出力に変換する装置であり,入力=要求支持,出力=決定・政策である,としている。

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