20世紀西洋人名事典 「イーブリンウォー」の解説
イーブリン ウォー
Evelyn Arthur St.John Waugh
1903.10.28 - 1966.4.10
英国の小説家。
ロンドンのハムステッド生まれ。
出版会社社長の父を持ち、7才の時に500語の小説を書いたという。大学学で近代史を学んだが中退。1928年に当時の刹那的の若者を喜劇的に描いた処女小説「衰亡記」で人気を博した。’30年カトリックに改宗後、タイムズ紙の特派員としてエチオピアなどを歴訪し、「黒いいたずら」(’32年)、「殉教者キャンピオン」(’35年)などを書いた。戦前の名家の生活を郷愁をもって描いた「ブライズヘッド再び」(’45年)はアメリカでベスト・セラーになり、イギリスの伝統主義者の戦前の理想と現代への降伏を書いた3部作「名誉の剣」(’52年〜61年)は彼の代表作である。兄のアレックスも小説家である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報