20世紀西洋人名事典 の解説
ウィリアム・ハルツ ウォーカー
William Hultz Walker
1869 - 1934
米国の化学工学者。
1902年MITの化学工学部門の主任となり、今日の化学工学の基本的骨格を作り上げた。’15年には、リトルと共に単位操作を柱とし、化学工業における現場の技術を定量的に理解する道を開いた。’23年にはルイス、マカダムと共に化学工学の最初の標準的教科書である「化学工学の原理」を出版し、この年が化学工学成立の年ともされている。化学工学者養成のためには工場実習が不可欠と説き、研究の発展のためには、産業界と大学の密接な協力が必要であると主張し、MITの性格にも大きな影響を与えた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報