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化学工学 かがくこうがくchemical engineering

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

化学工学
かがくこうがく
chemical engineering

物質やエネルギーの物理的,化学的な変化や伝播に関する諸現象の定量的解析とそれらの現象を応用した装置,プロセス,システムなどの計画,設計,運転とに関する学問分野 (→化学装置 ) 。物質やエネルギーの物理的・化学的変化を利用して人間生活に有用な物質を生産する最も大きな工業の一つが化学工業であるから,化学工業生産における基礎工学としての化学工学役割は大きい。化学工学は化学プロセスを構成する流動伝熱,蒸発,蒸留,吸収,抽出,乾燥,吸着,ろ過,粉砕などの単位操作および化学反応装置,ならびにこれらの結合系としての化学プロセスに関する現象解析とプロセス設計,操作に関する学問をその中心的内容としており,環境汚染防止,エネルギー開発,食品工業,金属工業などにも大きい貢献をしている。

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デジタル大辞泉の解説

かがく‐こうがく〔クワガク‐〕【化学工学】

化学工業における製造上の計画や製造装置の設計などに関する研究を行う工学の一分野。

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百科事典マイペディアの解説

化学工学【かがくこうがく】

化学工業における生産技術的な面を研究する工学の一分野。化学工業における生産工程(製造プロセス)は伝熱,蒸留,乾燥,分離など各種の単位操作の有機的結合からなる。この単位操作およびそれを行わせる化学装置の理論・設計・運転などについての研究を行うのが狭義の化学工学とされ,広義にはこれに,酸化・還元,塩素化,加水分解,重合などの各種単位反応(単位工程)についての研究も含めていい,物質収支,エネルギー収支,物理的・化学的平衡,物質およびエネルギーの移動速度や反応速度,経済収支などが研究の中心。
→関連項目工学

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世界大百科事典 第2版の解説

かがくこうがく【化学工学 chemical engineering】

化学工学は土木工学機械工学,電気工学とならぶ主要工学の一つであり,現代の化学工業の技術を生み出し,それを支えている基盤学問体系である。しかし,一般になじみがうすいのは,化学技術における化学工学の役割が,機械技術における機械工学の役割のように単純ではないからである。化学工業の技術は,化学工学とは別に,化学にも直接に基礎をおき,化学者によっても支えられている。機械技術が物理学に基礎をおいてはいるが,物理学者によって支えられてはいず,機械工学が唯一の基盤である点とは異なる。

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大辞林 第三版の解説

かがくこうがく【化学工学】

化学工業における工程の能率化とその収量の増大を図るため、主に化学工業プラントの設計・製作・運転に関する研究を行う工学の一部門。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

化学工学
かがくこうがく
chemical engineering

化学製品の製造工程を能率よく、経済的に行わせるための、化学プロセスの計画および製造装置の設計、建設、運転などに関する工学をいう。
 化学工業は、いろいろな原料物質を混合し、加熱、触媒との接触などして化学反応をおこさせ、得られたものを蒸留などで分離精製して製品としている。これらの工程はいずれも化学装置内で行われ、外部から温度、流量、圧力などを調節するだけで進行するので、化学工業は装置工業ともいわれる。
 化学プロセスの種類は違っても、化学反応工程の前後には、原料の調製、生成物の分離といった物理操作が加わっている。これを分解すれば粉砕、混合、蒸留、吸収、抽出、乾燥などの単位操作と反応操作との組合せとみなすことができる。これらの単位操作をプロセスと切り離して個別に考えると、それぞれ同一の原理に統一され、またすべての反応操作も熱力学と反応速度論を基礎として解析される。得られた結果は、あらゆる化学プロセスに対し、その設計、運転などに際し共通に応用できるはずである。このような考えから発達し、これらの原理を解析、研究するのが化学工学である。すなわち工業化学が化学工業を縦割りした学問であるのに対し、化学工学は横割りの学問である。化学工学の原理や手法が多能的であるため、最近は化学工業ばかりでなく、製鉄工業、食品工業、エネルギー関係、環境保全などの分野でも化学工学の寄与が認められており、発酵、生化学工業や医学への応用が期待されている。[大竹伝雄]

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