20世紀日本人名事典 「ウィロビーチャールズ」の解説
ウィロビー チャールズ
Willoughby Charles A.
07の軍人 GHQ参謀第2部(G2)部長・CIS部長;米国陸軍少将。
- 国籍
- アメリカ
- 生年
- 1892年3月8日
- 没年
- 1972年10月25日
- 出生地
- ドイツ・ハイデルベルク
- 学歴〔年〕
- ゲティスバーグ大学卒
- 経歴
- 16歳で渡米し、1910年米国に帰化。大卒後、第一次世界大戦に志願して職業軍人の道を歩む。早くからマッカーサーを尊敬し、’40年その参謀副長としてフィリピン駐在米軍総司令部に勤務。翌年参謀となり、’51年に退役するまでマッカーサーの側近として活躍。’45年日本占領とともにGHQの参謀第2部(G2 諜報・治安担当)部長となり、占領下日本の軍事諜報を指揮。また民間諜報活動のため設立されたCIS(民間諜報部)の部長も兼務し、有末精三、服部卓四郎ら旧日本軍将官を使って「マッカーサー戦記」を編纂した(’56年刊行)。徹底した反共主義者であり、昭電疑獄の摘発などにより、親交のあった吉田茂の長期政権化とその反共政策の遂行も助ける。マッカーサー罷免のあと、’51年病気を理由に退役。帰国後も共産主義の脅威を訴え続けた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報