ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウォッツ=ダントン」の意味・わかりやすい解説
ウォッツ=ダントン
Watts-Dunton, Walter Theodore
[没]1914.6.6. ロンドン
イギリスの詩人,批評家,小説家。長年事務弁護士を務めたのち,文芸批評家に転じ,1875~98年『エグザミナー』『アシニーアム』誌に寄稿。ロマ(→ロム)の伝承や風習を研究,ロマの娘の登場する詩集『恋の到来』The Coming of Love(1897)を出した。ロマは小説『エイルウィン』Aylwin(1898)でも重要な役割を演じている。そのほか,牧歌劇『クリスマスの夢』The Christmas Dream(1901),ロマン主義を論じた有名な『詩と驚異の復活』Poetry and the Renascence of Wonder(1903)などがある。アルジャーノン・チャールズ・スウィンバーンやラファエル前派の人々との交遊でも知られる。
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