家庭医学館 「うおの目」の解説
うおのめけいがん【うおの目(鶏眼) Corn】
皮膚表面の角質(かくしつ)が部分的に硬くなったもので、たこと似ていますが、痛みがあるのがうおの目(鶏眼)の特徴です。中央に魚または鳥の目のような、角質でできた小さな芯(しん)があるため、この名で呼ばれています。足の裏や足趾(そくし)(足の指)の間、とくに骨の突起が靴にあたる場所によくできます。トゲが刺さっているようなものですから、痛いわけです。
うおの目とまぎらわしいのが、足の裏にできるいぼ(足底疣贅(そくていゆうぜい))です。ウイルスが原因でできるぶつぶつで、よく見ると、出血による黒褐色点がみられます。うおの目とちがい、力が加わらない場所にもでき、押すよりつまむほうが痛いのが特徴です。
[治療]
うおの目の処置はたこと同じですが、角質の芯を深くまで取り除かなければ痛みは消えません。ですから皮膚科医にまかせたほうがよいでしょう。
再発をくり返しますので、ハイヒールや窮屈な靴はやめて楽なものをはき、市販されているうおの目を圧迫から守る穴あきスポンジ(うおの目パッド)を貼(は)るなどして再発を予防します。
いぼをうおの目とまちがえて削ったりしますと、いぼウイルスが他の場所に感染してしまうことがあります。
そうならないためにも、皮膚科できちんと診断してもらいましょう。