ウシクビ横穴群
うしくびよこあなぐん
[現在地名]城南町東阿高 一位田
城南町から松橋町へ通じる県道に近く、東阿高から塚原古墳群に通じる村道の拡張工事で昭和一〇年(一九三五)に発見され、全体で五、六基と思われる。工事で横穴の入口は破壊されたが、一基(ウシクビ二号墳)に羨門を垂直にふさいだ閉塞石があり、その上部に四条の縦線の陰刻(深さ約五ミリ)が施され、下方は横線の陰刻でとめられている。このような彫刻はきわめて珍しい例で、おそらく靫の簡略化された事例と思われる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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