ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウタツギョリュウ」の意味・わかりやすい解説 ウタツギョリュウUtatsusaurus hataii 1970年9月,宮城県北東部の歌津町 (→歌津 ) の太平洋岸で発見された魚竜の化石。4人の地質学者が古生代ペルム紀層と中生代三畳紀層の境界問題について現地討論をしていたときに発見され,同年 12月に発掘された。剖出整形作業が行なわれた結果,頭骨からも鰭 (ひれ) 状の肢からも魚竜類の先祖であることがわかった。産出した地層から考えて,世界で最も古い魚竜の仲間とされ,魚竜の進化史を探るうえでも貴重な資料といわれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by