大学事典 「ウニベルシタス21」の解説
ウニベルシタス21
ウニベルシタスにじゅういち
1997年に11ヵ国20の研究重点大学によって創設された国際的な大学コンソーシアム。2014年現在,17ヵ国の27大学(学生およそ130万人,研究者およそ22万人)が本コンソーシアムに参加しており,日本からは2007年以降早稲田大学が参加している。創設当初は研究・教育活動の戦略的推進を図るべく,もっぱら学生や研究者の交流機関として機能していた。しかし,2001年に世界最大級の情報企業であるトムソン社の教育部門であったトムソンラーニング(当時)と共同で,「ウニベルシタス21グローバル」(U21 Global)と呼ばれるオンライン大学を創設すると,オンラインでMBAプログラムを提供するようになった。その後,同プログラムのような,グローバルなコンソーシアムによる課程の質を保証する機関が当時なかったことから,アクレディテーション機関「ウニベルシタス21ペダゴジカ」(U21 Pedagogica)がウニベルシタス21の下部機関として設立された。以降,下部機関による質保証の仕組みに批判があるものの,同機関がウニベルシタス21グローバルのMBAプログラムのアクレディテーションを行っている。
著者: 髙谷亜由子
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報