日本の自動車技術240選 「ホンダ・インターナビ」の解説
ホンダ・インターナビ
製作(製造)年1997
製作者(社)本田技研工業株式会社
資料の種類量産品
現状非公開
型式名インターナビシステム
通称名インターナビ
技術用途車載ナビゲーション装置
適用車種1997年8月オデッセイのマイナーモデルチェンジから順次適用開始し,国内市場向けのほとんどの車種での利用が可能となっている.
製作開始年1997
実用化年1997
設計者(株)本田技術研究所
協力者アルパイン株式会社、住友電気工業株式会社
装置構成車載ナビゲーションシステム,携帯電話またはPHS,インターナビ情報センター
表示部6~7インチ カラーTFT液晶パネル
性能機能新世代「ホンダ・ナビゲーションシステム」ではナビゲーションのデジタルマップとの連携を実現するため,位置情報をインターネットで伝達することができるナビゲーション専用WWWブラウザと「インターナビ拡張フォーマット」を世界で初めて開発.このフォーマットに則ったインターナビ情報ページにアクセスすることにより,ドライブに役立つさまざまな情報と同時に,位置情報をナビゲーションシステムに伝達でき,経路誘導を可能にした.
効果1.リアルタイムでの情報の獲得固定メディア(CD-ROMなど)では得られない最新のデータを入手できるため,行動範囲や楽しみ方にひろがりが生まれる. 2.膨大な情報量必要な情報だけをユーザーがセレクトして,経路誘導ができる. 3.家庭用パソコンの利用が可能クルマからだけではなく,家庭用パソコンからインターネットを通じてインターナビ情報ページにアクセスすることが可能.事前にドライブプランを作成してクルマに送信することができる.また,PCカードを介して,収集した情報を車載機で読み込むこともできる. 4.電子メールの受信,返信(定形文)が可能
エピソード・話題性インターネット通信方式を用いて,目的地設定など世界初の機能や家庭のパソコンと連携した情報検索などができる双方向通信『インターナビシステム』
特徴クルマの情報環境の未来を考え,双方向通信によって外部と情報をやりとりできるナビゲーションシステムの開発にとりくみ,その方式として,全世界に広く普及しており,もっとも汎用性が高いインターネットの通信方式を採用した「インターナビシステム」を開発した.お客様の携帯電話と対応アダプターを接続することで,通信が可能になる.
参考文献HONDA 四輪製品ニュース1997年8月1日カーナビを進化させ『セーフティ』と『コミュニケーション』機能を備えた新世代「ホンダ・ナビゲーションシステム」を発表
紹介●サービスの紹介- パソコン・携帯電話から ・ ナビゲーションシステムの最新版CD-ROM,またはDVD-ROM(地図用ディスク)についてメールでのご案内. ・ 渋滞情報もチェックできる便利な道路交通情報. ・ 話題のスポットからイベントまで旬のドライブ情報満載. ・ 自分だけのドライブプランをマップ化&登録. ・ 宿を探して,そのまま予約もOK. ・ 位置情報付きでメールできる「インターナビ・メール」. ・ 情報が交換できるドライブ情報掲示板「ラウンジ」. ・ お天気や占い,Hondaのニュースなど毎日のお役立ち情報. - カーナビから ☆ メモリーカードを利用した場合: パソコンであらかじめ登録したスポットをメモリーカードにダウンロード. このメモリーカードをナビゲーションシステムにセットすれば,ナビゲーションシステムで参照したり,目的地にセットできる. ☆ インターナビ対応ハンドフリーキットを利用した場合: ・ パソコンであらかじめ登録したコースを使ったドライブ. ・ 「Eメール」「インターナビ・メール」の受信や定型文の返信. ・ 現在地・目的地等を中心に最寄りのスポットを検索したり,その他,多彩な情報にアクセス.
出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報